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昨年 ライブペイントの楽しさに目覚め 以来時々小さい絵を描いていたのですが この秋になって 大きい絵を描いてみたくなりました。 上の絵は 小野一穂君のライブで描かせてもらいました。 ゲストのギタリスト 岡本学志君 が向かって右 一穂君が左 というイメージです。 画材は ダンボール紙にパステル。 ライブ会場のすみっこで描かせてもらうので たいてい画材を広げられるような広いスペースはありません。 なので パステルを使うときは 全色セットではなく その人の雰囲気や曲を思い浮かべて イメージに合うと思われる色を数本選んで 小さい箱に入れて持っていきます。 一穂君は 話すときはいつも穏やかな笑顔で 落ち着いた優しい雰囲気ですが 使う色を選ぼうとしたら 意外にも 濃い赤や黒などの強い色が思い浮かびました。 岡本君が 「絵描きさんの目に映るモノはなんだか正直。」 と 評してくれたのですが 一穂君の歌を聴くとき 無意識に感じている熱く激しいものが 目に見える形になるってことなのかな なんて思いました。 絵を持った一穂君。 一穂君は パステルが紙に擦れて カサカサいう音を 楽しんでくれたようで 歌の合間に 「いまも絵は生え続けています」 なんて とても 詩的なことを 言ってくれました。 好きな音楽を絵にする 楽しさ だけじゃなく その素敵な空間づくりに 参加できるよろこび。 そして 11月に描いたもう一枚の絵。 倉井千秋さん 夏樹君 大久保理君 の 三人ライブで描きました。 ライブ会場が フラシスターSさんのお店KUBU Suriaで 一軒家を改装した 広い板の間になっているので 床に広げて 和紙に墨+一色 の スタイルで描かせてもらいました。 このスタイルの時も 墨+何色にするか? を ミュージシャンのイメージで決めます。 今回はそれに KUBU Suria の空間のイメージも加わって 芥子色になりました。 一番手に歌った千秋さんの 買ったばかりのミニギター (ミニなのに 小柄な千秋さんが持つと 普通サイズのギターに見える) が 印象的だったので まず大きくギターを描き あとは 歌詞やメロディーから思い浮かぶ図柄や フラシスターがつくっているあたたかいお店の雰囲気を伝えるような気持ちで描きました。 ちなみに ギターの穴は 千秋さんと夏樹君の故郷寺泊の 日本海に沈む夕日になっています。 向かって左から 千秋さん 理君 夏樹君。 ライブ後 三人にも サインや ちょっとした 絵など 筆を入れて もらいました。 人がいるところでは絵が描けないなんて どうして思っていたんだろう? 子どもの頃は 黒板や曇ったガラスに 友達が頭をぎゅうぎゅうくっつけあって覗き込むノートに いくらでも描いていたじゃないか。 なんていうことを 思い出しているのです。 あの頃 周りで見ていてくれていた友達と 彼らミュージシャンや ライブにいらしているお客さんたちが まったく同じような目をしてくれていることが とてもうれしいのです。
by hyacinth-holiday
| 2012-12-13 15:14
| work 一枚モノ
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